不眠
眠りたくてもなかなか寝つけない、寝たとしても眠りが浅い、何度も目が覚める、などといった不眠の悩み改善にも、鍼治療を試してみる価値は大いにあります。
■ 不眠に対して鍼治療が有効な理由
不眠に対して鍼治療が有効な理由としては、やはり「神経や筋肉の緊張・こわばりをほぐして、力の抜けたリラックス状態を生み出すことができる」というのが挙げられます。
また、手足の冷えなども不眠の原因として挙げられますが、これについても、鍼治療による血液やリンパの流れ促進作用が効果的と考えられますよ。
■ 不眠に対する鍼治療で刺激される場所の例
不眠に対する鍼治療で刺激されるツボとしては、特に「上半身の神経・筋肉の緊張をゆるめるためのツボ」が選ばれやすいですね。
頭のてっぺんにある「百会(ヒャクエ)」、耳のすぐ上にある「角孫(カクソン)」、後頭部髪の生え際付近にある「天柱(テンチュウ)」、両肩甲骨のすぐそばにある「膏肓(コウコウ)」などといったツボが、それにあたります。
他にも、手足の冷えがある場合は、手の親指と人差し指の骨の谷間に位置する「合谷(ゴウコク)」や、足をグーの形に握った時に凹む土踏まず上部に位置する「湧泉(ユウセン)」のツボ、さらに手首・足首・腰などの複数個所にも鍼をうつことがあります。
また、さまざまなタイプの不眠に対応できる「不眠解消のためのツボ」として知られる、かかと部分の「失眠(シツミン)」に鍼がうたれるケースも多いですよ。
■ 不眠に対する鍼治療にかかる期間
不眠に対する鍼治療は、「不眠というのは体質だから、不眠改善のための鍼治療は永遠に受けなければいけないのでは」と思われがちですが、そうとも限りません。
実は、1回だけでもその場の不眠が改善され、さらに数週間〜数ヵ月の鍼治療で完了できることも少なくないのです。
というのも、不眠というのは、「脳と体が深い眠りで休めるコツを覚えさえすれば、その後は自力でその状態を維持できる」というケースも少なくないからなんですよ。
特に「ここ数ヵ月、不眠になったので鍼治療を受ける」など、不眠の期間が比較的短い人は、ある程度の期間で鍼治療を終了できる、という結果になれる可能性が高いです。
不眠に対する鍼治療における注意点
不眠に対する鍼治療を受ける際は、施術を受ける施設まではできるだけ徒歩や電車で行き、車で行くのは避けましょう。
不眠改善の効果が施術後すぐに出る可能性もありますので、そうなると、車の運転はとても危険ですからね。
また、眠気だけではなく体のだるさ・重さなどの症状が出ることもあるので、これもまた運転に支障をきたすことを考えると、やはり車の運転は避けるべき、という結論になるのです。

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