[症例] 男性 33才 初診2011年3月7日
症状:咽喉のつまり感、頭痛、耳鳴り、動悸、手足のほてり
診断:咽喉頭異物感症(ヒステリー球)
症状の始まりは、15年前高校生の頃、夏風邪を引いたのが原因だとのこと。その直後に自動車に乗ってて後方追突があり、むちうち症と診断される。
病院を受診し咽喉頭異物感症と診断され漢方の半夏厚朴湯を服用するがまったく効かなかったとのこと。5年まえから安定剤を服用している。
とにかく1日でもはやくよくなりたいと訴える。
器質的疾患はなく東洋医学の梅核気となります。触診すると、頚部、肩、肩甲骨内側部に圧痛、硬結があり本人も痛みを自覚している。
それから胸骨中央にも圧痛が顕著である。臍下部が軟弱。口渇あり。
交通事故もあり瘀血(おけつ:巡らない滞った血)あり。臍下丹田が軟弱、舌が紅色で苔なし、口渇あるので肝腎陰虚とし陰液を補う補法の治療と、瘀血をとるかく兪穴、肝兪穴に瀉法を行う。
のどの詰まりに効く、天突穴、だん中穴、気海穴に置鍼しゆったりしていただいた。このときは寝ていました。
頚部、肩の硬結、圧痛点に鍼をし、督脈という背骨の反応点にお灸をおこなった。
14日もおなじ治療を行う。この後メールをいただき「少しずつであるが、明らかにのどのつまり感は改善しています。」との報告をうける。
自宅でも背骨間のお灸を希望されたので、つぼを教え継続してもらっています。
28日同じ治療を行う。頚肩部の症状も軽減してきているとのこと。自宅灸は継続している。
考察:仕事のストレスも感じているので、安神作用のある治療も行い、治療院ではできるだけリラックスしていただくことを心がけています。
むちうち症の後遺症も考えられるので、補腎の治療と頚部の治療をしっかり行っている。
あとはご本人が1日でもはやく治りたいということで、自宅灸をおこなっているのも長期化している症状のわりには症状の改善がはやいようだ。
※この記事は、効果を保証するものではありません。効果には個人差があり、改善度合いや改善にかかる期間、回数は個人差があります。
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